Quick Guide
NeoFlow かんたんマニュアル
FCSの読み込みからゲーティング、蛍光補正、論文用レイアウトの作成・書き出しまで、普段よく使う操作だけをまとめた簡易版です。
1. 最短の操作手順
- FCSを読み込む「📥 FCSインポート」、またはウィンドウへFCSをドロップします。
- グラフを開く左のサンプル行をダブルクリックします。
- 表示を整えるグラフ種類、X軸、Y軸、スケールを選びます。
- ゲートを作る矩形・多角形・楕円などを選び、プロット上に描きます。
- レイアウトへ送るグラフ右上の「⤴」をクリックします。
- 保存・出力する⌘Sで保存し、「エクスポート」からPDFなどを書き出します。
※ キー表記は主にmacOS版です。Windows版では画面構成や一部の操作・表記が異なる場合があります。
最初に覚える操作:サンプル行のダブルクリックで全細胞、ゲート行のダブルクリックでその集団のグラフが開きます。
2. FCSとワークスペース
FCSを読み込む
- ツールバーの「📥 FCSインポート」、または ⇧⌘I でFCSを選びます。複数選択できます。
- FCSファイルをワークスペースへ直接ドラッグ&ドロップしても読み込めます。
- FCSを含むフォルダをドロップすると、サブフォルダ内も検索し、フォルダ名のグループとして取り込みます。
- FlowJoの
.wsp/.joは「📂 開く」から読み込めます。グループ、ゲート、補正行列、表示スケール、レイアウトなどが変換されます。
グループを使う
- All Samplesには、読み込んだ全サンプルが入ります。
- 「+」でグループを作成します。サンプル行をグループタブへドラッグすると追加できます。
- 通常グループの「グループから除外」は、そのグループから外すだけです。
- All Samplesの「選択削除」は、サンプルとそのゲートをワークスペースから完全に削除します。
削除の違いに注意:「グループから除外」はFCSを残しますが、All Samplesの「選択削除」は完全削除です。どちらも ⌘Z で取り消せます。
ワークスペースを保存する
⌘S または「💾 保存」で .neo ファイルとして保存します。ゲート、グループ、補正行列、軸設定、全レイアウトなどが保存されます。
元のFCSは別に保管してください。ワークスペースはFCSの所在を記録して再参照します。FCSを移動した場合は、次回の読み込み時に「フォルダを選ぶ」で再リンクします。
3. グラフとゲート
グラフを開いて表示を変える
- サンプル行をダブルクリックして、ungated(全細胞)のグラフを開きます。
- 上段でグラフ種類を選びます。Pseudocolor / Dot plot / Contour / Density / Histogramを使用できます。
- X軸とY軸のチャンネルを選び、必要に応じてLinear / Log / Biexなどのスケールを調整します。
- 作成済みゲートをダブルクリックすると、その集団へドリルダウンします。
ゲートを作る
| グラフ | 使用できる主なゲート |
|---|---|
| 2次元プロット | 矩形、多角形、楕円、4分割、フリーハンド |
| Histogram | 範囲、2分割 |
- グラフ下段のゲートツールを選びます。
- プロット上でドラッグまたはクリックして形を描きます。
- 矩形・多角形・楕円・フリーハンド・範囲では、名前を入力して確定します。
- 編集するときは「操作(↖)」へ戻し、ゲート本体またはハンドルをドラッグします。
名前・色・削除
- ゲート行を右クリックして「名前変更」または「色変更」を選びます。
- 選択中のゲートは Delete で削除できます。確認後、子ゲートも含めて削除されます。
- 操作を戻すには ⌘Z、やり直すには ⇧⌘Z を使います。
他のサンプルへゲートを適用する
- ゲート行を別サンプルの行へドラッグすると、そのゲートと子ゲートをコピーします。
- ゲート行を通常グループのタブへドラッグすると、そのグループの全サンプルへ適用します。
- 通常の共有ゲートは、形・名前・色の変更がリンク先へ反映されます。
Unique(U)とは:オンにすると、そのゲートだけを現在のサンプル専用にできます。形・名前・色・削除が他サンプルへ波及しません。オフに戻すと、共有ゲートの形や名前へ復帰する場合があります。
4. Compensation(蛍光補正)
- ワークスペース上部の「🎛️ Compensation」を開きます。
- 「ファイル」と、確認に使う「集団」を選びます。既定はungated(全細胞)です。
- 調整したい非対角セルをクリックします。
- 次のいずれかでH / Vの係数を調整します。
- 散布図を左右または上下へドラッグ
- 下部のH / Vスライダーをドラッグ
- 数値欄へパーセント値を直接入力
- 結果を確認し、必要ならプリセットまたはJSONへ保存します。
| 操作 | ポイント |
|---|---|
| ↑ / ↓ | 数値欄を1.00%ずつ微調整 |
| ⇧↑ / ⇧↓ | 0.10%ずつ微調整 |
| FCS既定値に戻す | 編集中のファイルを、FCSに記録された補正行列へ戻す |
| すべて0にリセット | 全ファイルを対角100%、その他0%の行列へ戻す |
| 💾 保存 | JSONへ書き出し、同時に装置プリセットとしても保存 |
| 📌 プリセット保存 | 同じ装置のFCSへ次回自動適用する設定として保存 |
変更は他のファイルにも伝播します。チャンネル名が一致する成分が、ワークスペース内の他のFCSにもコピーされます。確定前に対象と結果を確認してください。
「自動Compensation」は起動時にオンです。装置情報とチャンネル数・順序が保存済みプリセットに一致した場合だけ、自動的に行列が適用されます。
5. レイアウトを作る
プロットを配置する
- グラフウィンドウの「⤴」をクリックすると、現在のレイアウトへ自動配置されます。
- 「⤴」をドラッグして用紙上へ落とすと、好きな位置へ配置できます。
- ワークスペースのサンプル行やゲート行を、レイアウトへ直接ドラッグしても配置できます。
選択・移動・サイズ変更
| 操作 | 結果 |
|---|---|
| クリック | 1つ選択 |
| Shift+クリック | 選択へ追加 |
| ⌘+クリック | 選択状態を反転 |
| 空き領域をドラッグ | 囲んだ項目をまとめて選択 |
| 本体をドラッグ | 選択中の項目をまとめて移動。Shiftで水平・垂直に固定 |
| 角ハンドル | 縦横比を保ってサイズ変更 |
| 辺ハンドル | 幅または高さを自由に変更 |
| Shift+ハンドル | プロット本体ではなく枠余白を調整 |
見た目を整える
- プロットをダブルクリック、または右クリック→「プロット設定」で、母集団・軸・種類・統計表示などを変更します。
- 複数選択して設定を開くと、選択中の全プロットへまとめて適用できます。
- 右クリックの「書式のコピー」「書式のペースト」で、表示スタイルだけを他のプロットへ移せます。
- Histogram同士、またはPseudocolor / Dot plot同士を重ねてドロップすると、系列を重ね合わせできます。
- 空き場所をダブルクリックするとテキストを追加できます。既存テキストや軸名もダブルクリックで編集できます。
多数のサンプルを一括配置する
バッチ対象グループ、方向、列数(または行数)を選び、「Batch」を押します。選択中のプロットがテンプレートになり、グループ内の全サンプル分を並べた新しいレイアウトが作成されます。
画像・PDF・PPTXなどを置く
ファイルを用紙へドロップするか、「ファイル」→「レイアウトにファイルを配置…」(⇧⌘O)を使います。PDF、Illustrator(PDF互換)、SVG、PPTX、一般的な画像形式に対応します。他のアプリからのコピー&ペーストも利用できます。
6. 保存・書き出し・印刷
作業を保存する
⌘Sでワークスペースを保存します。⇧⌘Sは「別名で保存」です。書き出しの前にも、作業用の .neo を保存しておくことをおすすめします。
成果物を書き出す
- レイアウト上部の「エクスポート」を開きます。
- 書き出すレイアウトを選びます。
- 形式を選びます:PDF / PPTX / PNG / Illustrator(.ai)。
- 必要に応じて解像度やPPTXのオプションを設定し、保存先を選びます。
| 形式 | 向いている用途 | 既定 |
|---|---|---|
| 投稿用・共有用。文字、枠、目盛り、ゲートはベクター | プロット画像 300 dpi | |
| PPTX | PowerPointでの追加編集・発表資料 | 目盛りとゲートの変換がオン |
| PNG | 画像としての共有・スライド貼り付け | 144 dpi |
| Illustrator | Illustratorでの編集。PDF互換の.ai | プロット画像 300 dpi |
全レイアウトの印刷は ⌘P、現在のレイアウト1枚だけならツールバーの「🖨 レイアウト印刷」を使います。
7. よく使うショートカット
| キー | 操作 |
|---|---|
| ⌘S / ⇧⌘S | 保存 / 別名で保存 |
| ⇧⌘I | FCSをインポート |
| ⇧⌘O | レイアウトに外部ファイルを配置 |
| ⌘Z / ⇧⌘Z | 元に戻す / やり直す |
| ⌘C / ⌘X / ⌘V | コピー / カット / ペースト |
| ⌘D | レイアウト項目を複製 |
| ⌘G / ⌘U | グループ化 / グループ解除 |
| ← ↑ ↓ → | 選択項目を1 px移動。Shift併用で10 px |
| Delete | 選択したゲートまたはレイアウト項目を削除 |
| Space+ドラッグ | レイアウトをパン |
| ⌘P | 全レイアウトを印刷 |
8. 困ったとき
ワークスペースを開くとFCSが見つからない
「フォルダを選ぶ」でFCSのあるフォルダを指定します。NeoFlowが不足分を再検索します。一部だけ見つかった場合は、見つかった分だけで続行することもできます。
FCSを読み込めない
拡張子が
.fcs か確認してください。解析に失敗したファイルは警告が表示されますが、複数読み込み中の残りのファイルは続行されます。自動Compensationが適用されない
対象FCSに補正行列と装置情報があること、装置のプリセットが保存済みであること、チャンネルの個数と並び順が一致することを確認します。手動のJSON読み込みは、名前が一致したチャンネルだけを読み込めます。
ゲートを編集したら他のサンプルも変わった
共有ゲートはリンクされているため、同じ家系へ変更が伝播します。現在のサンプルだけ変更したい場合は、ゲート行の「U」(Unique)をオンにしてから編集します。
Batchを押してもレイアウトが作られない
テンプレートとなるプロットを現在のレイアウトへ置いてから実行してください。選択中のプロットがあれば、そのプロットだけがテンプレートになります。
Illustratorファイルを取り込めない
古いPostScript形式の.aiは取り込めません。Illustratorで「PDF互換ファイルを作成」を有効にして保存し直してください。
保存に失敗する
保存先の空き容量と書き込み権限を確認し、別の保存先で試します。失敗しても編集中の変更はそのまま残ります。
さらに詳しく:すべての設定、画面要素、macOS版とWindows版の差異は、NeoFlow ユーザーマニュアル(詳細版)を参照してください。

